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ペスト カミュ

2020.07.24 Friday



怖い本を読んだ。





設定は1940年代、内容を見るにこれは事実に基づいた記録の様だ。

決して創作ではない。
読み進めるうちに、何とこの半年我々が経験したコロナ騒ぎと全く同じだということに気がついた。

昭和44年初版であるから、原作はもっと前だろうしかし内容からして飛行機や列車などの記述から見れば、近代史である。

100年近く昔の疫病に対する人類の無力さは全く進歩していないことに気がついた。
今日現在初版と言っても言い過ぎでは無い

これはある1人の医師の記録である、
ペストの起こす結果は記述されているがそれがこの本の主題では無い。

ペストとわかり、閉鎖されたある都市で起きた人間の生きる姿を、赤裸々に綴っているのである。

ある行ではこんな表現がある。

酔っ払い以外には笑う者はいない。
人々の閉塞感と他人への不信感、見えない恐怖に恐れる人々の虚な日常が窺える記述だ。

この町では強制的に町から全ての出入りが禁止されるという、この数ヶ月ヨーロッパ各国が取ったと同じ行動規制が敷かれた。

収束までに約一年かかるのだが、その間の政府の対応や医療機関の崩壊はつい先日のニュースから引用した如く同じだ。
さらに、死者の埋葬についても全く同じだった。
初期の頃はまだ棺桶が使用されたが、埋葬に参列することも最後の対面の様子も全く同じ。
さらに埋葬が間に合わなくなリ何重にも積み重ねられた死体が機械的に埋められると言う事態になる。

ただカミュはそのシーンを描写するだけでなく、むしろその都市に隔離された人々が、近づく死を目前にしてどう対処していったかに多くのページを割いている。

現代のコロナで日本は強制力を伴わない対策で世界の注目を集めた。

少なくとも日本人はこれは偉大なことで日本人の素晴らしさと言った気持ちを持ったのでは無いだろうか?

これはとんでもない奢りに過ぎない、
カミュの描くこの都市のの人々も全く同じ行動と、同じ考えを持っていたことがわかる、
重い話であるが是非一読を、

それにしても人間はこれほど厳しい状況も過ぎて仕舞えば、すぐ忘れてしまう。
目先の利便性を追うことに多くの時間と労力を惜しまないが、
隔離病棟一つ満足に準備できていない事をどう考えていくのだろうか?

毎年同じように豪雨災害が繰り返される、そこで聞かれる言葉は今までこんな経験をしたことがない、
100年に一度の災害
まさかこの川が氾濫するなんて考えたこともない。
こんな言葉はもう聞きたく無い。

今回のコロナは世界中の人々にどんなメッセージを残したのだろうか?

14世期のペストでは5000万人が死亡、全ヨーロッパ人口の25〜60%に及ぶと記述されている。


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